カワニナに外来種がいるらしいと聞き,ホームページで調べていると,小林市の出の山公園の水路のがコモチカワツボらしいと分かり,平成21年10月19日に調査に出かけた。

田んぼの中から探す

 

 側壁の泥といっしょにパットに入れる。泥を洗い流すと小さい貝がでてきた。これがコモチカワツブであった。

滋賀県立大学の浦部美佐子先生の調査ガイドによると,「最大4〜5ミリの小さな巻貝で,在来のカワニナの稚貝と似ていますが,殻口の形の違いで見分けることができます。」とあり,写真ものっていたのですぐ分かった。

 ←左写真は水路でとったもので,手のひらでにぎったぐらいの少ない中にこんなにもたくさんいるので驚いた。

養魚場の水路に行く。

 上の地図にある養魚場の水路を調べると,カワニナとコモチカワツボが同居していた。コモチカワツブはたくさんは探せなかった。

しじみ養殖場周辺

 網で囲まれた流れの中でしじみが育てられていた。
横を流れる水路にホタルがたくさん飛ぶそうだ。でも,三面側溝になっていて流れが速い。


 しじみ養殖場を少しのぼると分岐点があった。
 その辺りはいくら底や脇を見つけてもカワニナやコモチカワツボは見つけることはできなかった。
 でも,分岐点から分かれている小さい水路にいくとコモチカワツブが壁に付いていた。(左の写真)泥の中にも,こんな透き通った所でも生息することが分かった。
 

第1ホタル鑑賞地

 ホタルがウエーブする鑑賞地だ。でも,条例で「立ち入り禁止」になっているので,調べることができなかった。
 しかし,下のようにホームページによると生息しているようだ。

高原町の自然を訪ねてというホームページから引用

 ここのゲンジボタルの幼虫はカワニナではなくシジミを食べて大きくなります。孵化したてのホタルの幼虫はコモチカワツボという3mmほどの小さい貝を食べ、少し大きくなるとシジミを食べているようです。養魚池から出る水には養魚の排泄物が含まれるせいかシジミが大量に発生します。35センチ四方で百を越えるシジミが棲息しています。餌の豊富さがホタルの大量発生を支えています。
 カワニナではなくシジミだけで発生するゲンジボタルは日本中でここだけではないでしょうか。(2006.1.15)

池の上流部

 チョウザメの養殖に取り組んでいる宮崎県水産試験場の養殖池や淡水水族館やそうめん流しの家などがある。
 左の写真は「第2ホタル鑑賞地」と言われているところだ。川に入り調べてみると,カワニナとコモチカワツボが同居していた。