8月22日宮之城町に行った帰り,鶴田町柏原に向かう。柏原小がホタルに飼育をしたり,PTAの日曜参観でホタル講演会の依頼があったり,地域の方々が熱心にホタルを守ったりされていた。よく訪問する場所である。
 どこに堰があるかを探したが、なかなか見つからない。やっと,川で泳いでいた頃,下り口があることを聞いて探し当てた。
下りていくことはできなかったが,薮の中から少し見えた。夜星川から水を引いているのである。この川にもホタルがいるそうであるが,観察できていない。
 その堰からたくさんの水が用水路に流れ込んでいる。流速70cm/Sで川へまた大量に戻っていく。勢いがあるせいなのかカワニナは見つからなかった。
→杉林の中を通り抜け2軒の家の下に出る。一軒の家から排水が流れている。それが左の写真のあたりである。流速85cm/S,水路幅130cm,水深50cmであった。カワニナの小さいのが1個見つかった。
 用水路は夜星川に架かっている種子田橋の袂をトンネルになり通り抜け,平野に抜ける。平野に出るまでに5軒の家がこの用水路に関係があることになるようだ。
放水工が目に留まったので,調べることにした。 
 記念碑が建っていて,昭和33年372万3千円をかけて改修したとある。流速71cm/Sでカワニナがいた。右岸に1mに20個いる。底にもいるようだが,数えられなかった。

 もう少し先に行くと,田圃にビニルハウスが建っていて,いちごを育ててることが分かる。
 道路に沿って真っ直ぐ伸びている。流速53cm/Sで水路幅140cmである。カワニナの数は多い。1uあたり1000個はいる。密度としてはすごく多い方である。
 少し先に右下のような水路が造られている。農村整備の一環として土地改良連合と地元がホタル公園を作ったのだ。用水路から水を引いてまた戻す方式だ。写真も所にはカワニナがたくさん生息していた。ホタルが飛んでいるかどうかは確かめていないが作りとしては高い草がないもののなんとか飛翔できそうであるので飛ぶことであろう。
 これから後もずっとカワニナは生息していた。→左の写真の排水路でも高くは飛んでいないがたくさん飛んでいたので,用水路からカワニナが大量流れてきたものであろう。
 その右は県道を越して柏原温泉の先である。ずっとカワニナが多い。
 それにしてもカワニナの多い用水路であった。夜星川の取り入れ口のある堰から更に上流に行くと,ホタルの飛ぶ紫尾温泉に出るし,普通のカワニナもチリメンカワニナもいるので,用水路も多いのであろう。