8月5日米ノ津川の調査をした。
   
 左が海の方,右が山の方。人慣れしたアヒルが3羽近寄ってくる。ぜんぜん警戒する風もない。
 適当に置いてみたが,三段目においたものの中に二段目の仲間が入っているようだ。これらは,汽水の貝か,海の貝か,同定できていない。
 それでも,4種いた。
 そのまま,岸に沿って進むと,支流の一つである高柳川にでた。新高柳橋の上流の所だ。カノコガイがたくさんいた。写真にもとることができるぐらいだから,量は多かった。少し小さいのが多いが,タケノコカワニナも生息していた。
 次に,高柳橋に出た。カワニナがいた。カノコガイもいて,スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)もいて,かべに卵を産み付けていた。砂の所で右上の写真のように「交尾」していた。卵の色はピンク色で少し不気味だ。
 支流から離れて,米ノ津川の方に向かう。カノコガイがいた。ここまであがってきていることがわかった。
 知識橋の下にカワニナがいた。






鮎も少ない。
 次に九電出水営業所の前の春日橋に出た。
 ここのカワニナはすごかった。ぎっしりといるのである。町中でこんなにいるのはどこだろうと思いめぐらすと,宮之城町の真ん中を流れる川内川だった。
 左のように歩くところができている。米ノ津川の特徴だ。安心して散歩することもできる。
 






 道に迷い出会ったのが簗橋である。
 川におりようとすると,水神様が目に付く。「簗」と言う名前がついたことからも,昔は川に簗が作られ,川の恵みを享受していたのだろう。下に舟もあった。 
 水の流れはない。ここにも堰が作られている。魚はいるが,カワニナの姿は見えない。石が全部砂をかぶっているので,食べるものがないのでいないのだろう。
 これから山の中にはいる。大口めざし走り始める。一本松大橋にでる。カワニナが少ないがいた。
 地図を見ると,ダムの近くに来ているようだ。田原橋の所から河原に車でおりる。石に泥が積み,カワニナはいない。
 そこで,ダムの影響があるのかなと上がっていくことにした。
田原橋から10分もかからないところにそのダムはあった。水系高川,高川ダムと看板に書いてあった。








 12時に不動野橋に出た。川への降り口を捜して歩いていくと,田圃の中にヒメモロアラガイが集まっているのに出くわした。右の写真だがよくもこんなに集団化しているものだ。
 さらに,道を探していると,滝があった。そう落差はないものの白い水筋がきれいであった。やっと道を見つけカワニナを探す。石に数匹だがいるにはいた。でも、これではホタルが飛ぶほどではないと少々がっかりする。でも,小川からのところに小さなカワニナがいた。上にホタルがいそうだとのぼっていくと,昼飯の帰ってこられた夫婦に会う。ホタルはいないかと問うてみると,家の裏側にいるとのこと。見せてもらう。右が杉林になっていて,湧き水を米作りに利用しているという。40センチぐらいの幅の昔からある水路だが,カワニナが生息していた。そう多い方ではないが,確かに時期には飛んでいるだろうことが予想できた。そこで聞き込んだことが,さらに上の集落にホタルが乱舞して出水市内からの見学が多いという高牟礼のことだった。
 左の写真にあるように,手前の堰の所はカワニナは少ないが大きいのが多かった。
 一段下がった川にはびっくりするほどのカワニナがいた。三つの堰があったが,堰の下が多いことは共通していた。こんなにも多い理由は突き止められなかったが,家の数は十数件であまり多くないこと,堰で流れが程良くなったこと,魚もいてカワニナの食べるものが多いことがあるのであろう。
 ここから更に,上流の大口の方へと向かった。片町橋では,カワニナは見つからなかった。その先ではなかなか川へとおりることができなかったが、峠近くの棚田後で今は草が生えていても手入れが行き届いている所から川に行けた。ほんとの上流部にカワニナが2匹いたのはおどろきだった。
 こうして,この日走った距離184キロメートルの調査は終わった。