ホタルの生態

  ホタルには、水生昆虫と陸生昆虫がいる。日本のゲンジボタルとヘイケボタルは,水生昆虫で幼虫期を水中ですごす。
 世界には2000種以上のホタルがいるが、ほとんどが陸生昆虫です。
 
 ホタルは完全変態である。(成虫→さなぎ→幼虫→卵) 
  
 ゲンジボタル
 左がオス,右がメス
 ヘイケボタル
   
 1.卵  コケなどに産み付けられた卵の数は、500から800はある。
 ガーゼを置いた箱ではガーゼの一区画に一粒ずつ生んでいく。
 
 5月下旬から6月初めぐらいにかけて黄色から黒っぽく変わってくる。
 
.幼虫 1か月たってふ化した幼虫は、水の中にはいり、適当な所をさがして底に沈む。体に似合ったカワニナを食べて成長する。6回皮を脱いで脱皮をくりかえす。 
   
鹿児島にいるカワニナ。
 ↑ 生まれてしばらくして昼間は石の下にかくれている。
 
↑ カワニナの中に入って食事中のホタルの幼虫たち   
   
↑ 2月のゲンジボタルの幼虫   ↑ 食べられているカワニナをのぞいている幼虫
 3.さなぎ 終齢幼虫の多くは3月に入ってさなぎになるために雨の日に上陸する。15日ぐらい土の中で土繭を作りじっとしている。そして、脱皮し、さなぎになる。
 

雨の日、上陸中のゲンジボタルの幼虫。
 土の中のさなぎ
   
 4.成虫  年によって初見はちがうが、4月の中旬から5月初めにかけて 独特のにおいをさせながら羽化する。
   交尾中のゲンジボタル
 午後9時を過ぎると草におりてきて光っている。
 50日して、羽化し、オスは集団明滅しながら飛ぶ。  
   
 

                                           

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