蒲生町米丸にある
 
   このあたりにはたくさんのカワニナが生息している。水が干されても山水が流れ込むので枯れることがない。そのため,カワニナが全滅することはない。
 左の写真は人家の所である。この水路に生活排水を流しているのは,6軒目だ。水路幅1.75mで流速58cm/Sであった。133cm/Sが58cm/Sに遅くなったのは隧道からでた後,堰が作られていることにある。右岸に247個(62個/1m),左岸に430個(107個/1m)と多かった。この数年ゲンジボタルが少なかったし,カワニナも少なくなっていたので心配したが,持ち直してきたようだ。
 
 
   それから先に進んで近ごろ工事が行なわれたところがある。少し高くなっていて水の流れが悪かったのが,スムーズに流れるようになり,カワニナも増えた。右の写真は透き通って見える水路である。。流速43cm/Sであった。カワニナはあまり壁についていない。底まで見えるので目視する。水路幅が1.75cmであったが,カワニナは111個/1uでかなりいた。土手も一段高くなっていて成熟幼虫のベッドとしては申し分なかった。ゲンジボタルがたくさんとんでいるはずである。
 
 この先はまたトンネルがあり出口に回っていくと直角になっていた。トンネルの中をのぞき込むとセメントが使われている風もない。ずっと何十年もそのまま水を流し続けているのであろう。

 トンネルの幅は175cmなのだが,直角になった水路幅は幅が75cmと狭くなっているため流速が89cm/Sと速くなっていてカワニナはいなかった。
 米丸神社の下を流れて米丸平野に水を送るのだが,後は水の流れが速いので調査はここで終わった。

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