2022年(令和4年)〜2023年(令和5年)のゲンジボタル 
A1 ゲンジボタルの幼虫上陸         A2ゲンジボタル光り始める  
A3 やっと乱舞見つかる   A4 午前0時を過ぎたゲンジボタル  
   
B1 ゲンジボタルの幼虫放流    
   
 A1ゲンジボタルの幼虫上陸    
     
   2022年3月14日
 さつま町の瀬戸口さんの観察によると,午前3時過ぎに雨が強くなり,3匹上陸したという。
 この写真を見ると、ためらいや疑念は感じられない。もう成熟幼虫であり、雨や水温,気温の上昇を張り巡らしたセンサーで感じ取り,上陸したものと見られる。
 「待ってたよ。」と大拍手で鰓呼吸から肺呼吸への偉大な変換を喜ぶものである。
 でも、今年は少なすぎる。
 
いつもの年なら→     
 A2 ゲンジボタル光り始める 2022.4.25(瀬戸口さん撮影)  
     
 (1)向こう岸に光る。  (2)中洲で光る  
   4月25日飛び始めたと情報がありました。(瀬戸口さん)
 1枚目の一直線に高く飛ぶホタルにびっくりしました。普通、「J」や 「W」、「U」のようにいろんな飛び方をするのに、ヘイケボタルのように一直線だったからです。人につかまって強く握られたあとなどは、高く一直線に飛ぶのは見たことはありますが、飛び始めた頃に何があったのでしょうか。
 2枚目、3枚目は意外に高く飛んでいるのは、メスが生まれてきていないか、少ないのかもしれません。
 
 (3)中洲で光る(でも、中洲も流された。)    
A3 やっと乱舞見つかる 2022.5.4(瀬戸口さん撮影)  
     
 川内川に水路から流れ込む水路沿いに光る  浄化施設から流れる水路で乱舞している。  
   電話口で場所の話を聞くが、なかなか分からない。日本特殊陶業の明かりなのか、医師会病院のあかりなのか分からない。
 川内川で光らなくなって、細い水路を遡ってきたようだ。瀬戸口さんは、来年はこんな小さい水路にこれだけのホタルが産卵すれば、カワニナはいなくなり、ほたるもいなくなるのではと心配されている。
 
 A4 午前0時を過ぎたゲンジボタル達 写真 瀬戸口さん  
     
 これがゲンジボタルの光跡だろうかと疑いたくなりませんか。鹿児島のゲンジボタルのオスは2秒型です。
ところがこれは長いので10秒以上あります。
何かの本でゲンジボタルは0時を過ぎるとメスが行動し、飛ぶとありました。メスが相手を探す行動に出るのか、それとも、集団産卵の場所に行くのか、分かりませんが、長い光跡で飛んでいるのがとても不思議でした。 
 
  全国ホタル研究会の役員の方に問い合わせたところ、「ゲンジなどの発光間隔(速度)は飛翔中の雄のもので,雌の発光についてのちゃんとした記載はありません。私の経験でも,産卵集団をみつけたらしい雌はすーっと光り続けながらそこへ接近するのを何度も見ています。ですが,やはり写真ではなんとも言えません。」ということでした。
 
でも、鹿児島県のさつま町で見た写真の結果は、メスが夜中2時過ぎに飛んでいると思います
 
     
 B1 ゲンジボタル幼虫放流  
    今までいなかったと思われる場所に昨年たくさん飛んだのに、工事も始まるようで、影響が少なくなるように放流した。
 
 B2 ゲンジボタルの幼虫の上陸始まる    幼虫の個体が少なく、上陸する幼虫も確認数が少なかった。カワニナも少なかった。