少し下ると,三カ所段差があった。この作りのせいで流速は速くならない。34cm/Sであった。しかし,カワニナは見つからなかった。 
 山に沿って流れている小川である。ここいらにもゲンジボタル,ヒメボタルが光っているのでカワニナがいても良いと思ったが,流されたのであろう。

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  8月16日輝北町を訪ねる。平房地区には鹿児島県ホタルを育てる会を組織した1890年暮れからずっと出かけている。13年目にはいる。ここの用水路は狭いのが特徴である。
 




 
上の写真に見るように後ろに山を抱え,前に田圃が広がっている。平房用水路は山の下を写真の左から右に流れている。
 上流にダムが造られていてまだ完成はしていない。(左の写真)完成すると,用水路にも水が流れると言うことであるが,今は山水に頼っているようである。平房用水路は一つは,下のようなカワニナがたくさんいる水路から流れてきている。数センチの水のある水路にたくさんのカワニナが生息している。でも,一方は逆に流れていて,一方は平房用水路に流れている。だから,このたくさんのカワニナは平房用水路に通じていないと言うことになる。




 
下の写真の方に流れているのが平房用水路の方であるが,カワニナは少ない。

 この水路からと山手の方からの山水が合流しているのである。
 山水のほうを遡って行くことにした。平成14年度の平房ホタルを見る夕べの時は,ゲンジボタルとヘイケボタルとヒメボタルの三種類の光りが見られた所である。
 右の写真が湧水が流れてきて小川になった所を肥料袋に砂を入れて昔ながらの手作業で堰き止め,田圃に水が引かれていた。(左の写真)ここではカワニナは発見できなかったが,少し下った所には1個見つかった。
 下の写真のように工事で手が入っていない所の流速は28cm/Sであり,幅は47cmしかなかった。1uに換算すると,6個のカワニナがいたことになる。少ない。でも,ここにはたくさんいたことを考えると,この夏の大雨で流されてしまったカワニナが多いと言うことなのかもしれない。