第二放水工のところまでやってくる。山手の方に稲が作られ,農薬が流れ込んでいたこの地点も休耕田が多くなり草むらと化した。流速も42cm/Sと遅いし,第一放水工で放水されて水が流れてこなくても山水が流れてきて水が枯れることはないから,カワニナがいてもいいがほとんど姿を消した。
永原線を通り抜け,中福良集落に入る。14年ほど前スタッフハウスというアパートが建って街灯も明るくなり水質も悪化した。流速は42cm/Sであるが,褐藻がついてカワニナはいない。ヘイケボタルがそう多くはないが生息している場所だ。
 右の写真の水車が水を田圃に送り続けている「岩屋寺跡」のあたりはゲンジボタルも多いし,ヘイケボタルも8月の遅くまで光っている。
 ここは,放水されたら完全に水が無くなる。
しかし,少し先に進むと岩屋寺跡からの湧水が流れ込むところにたどりつく。
 だから年中水が枯れることはない。おかげでゲンジボタルもヘイケボタルもたくさん飛ぶ。用水路にあってはお盆の頃の水落しや稲刈り後の水落しなどと水を流さなくなるので,湧水や絞り水などあればゲンジボタルにとってありがたいというほかない。
左の写真は第4放水工でここにもホタルはいる。山水が流れ込むからである。
 水が一年中確保できるかどうかということは当たり前だが,実感する。
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