六軒目の所は直線になっていて74cm/Sで25個(6個/1m)のカワニナがいて,反対側に34個(8個/1m)のカワニナがいた。
 次の所は人は住んでいらっしゃったが近ごろお亡くなりになり家も消えた。
 そして,八軒目は高台にある大野さんという方の家の下(左のの写真)だ。流速は65cm/Sでゆっくりした流れである。10年ほど前までたくさんいたカワニナは少ない。左岸に27個(7個/1m)で,右岸に24個(6個/1m)しかいなかった。ホタルが少なくなったのは機械による水路底の掬い取りが一番の原因のようだ。砂もカワニナも一網打尽でいなくなる。手作業で砂上げされていた時代はホタルがこうも急減することはなかったが,ホタルと農業をする人との共生のために考えたい事柄の一つである。
ホタルを大事に守っていてくださる扇園さんの家のあたり(9軒目)である。カワニナも幼虫も多く探すことができる地点の一つである。63cm/Sの流速であった。しかし,カワニナが少ない。左岸4個(1個/1m)で右岸が3個(0.75個/1m)で少ない。来年のホタルはピンチである。せっかくカワニナが戻ってきてホタルも増えてきたと思っていたが,また激減の年になりそうだ。
十軒目(左の写真)は今は空き家になっている。庭に草も生えてきた。今は生活排水が流れ込むこともない。ここの住人が元気な頃はブロックを乗り越えて200とも300ともいうゲンジボタルの幼虫がブロックをよじ登り,薮や庭に入り込んでいたものであった。そして,ゲンジボタルがたくさん光っていたものだ。
 流速は70cm/Sで昔より少し速くはなっているといっても,カワニナが水路の壁にたくさんついていてもいいはずだが,ひとつも見えない。
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