左の写真が住吉神社の前を流れている用水路である。入り口の所に放水工があり,流れが速い。99cm/Sでカワニナは壁に付くことはできない。この先には人家が3軒あり,写真のように土手に草が生えているといういい条件だが流速が速すぎる。
   ところが,道路の下を流れて,住吉公民館の横を通り,お寺の所に出ると一転して緩やかになってきた。水路幅は1mで広くはないのだが,流速13m/Sであった。これだけ流れが遅いと壁に付いているカワニナは少ない。底面までよく見えるので,数える。1uあたり75個で多い方である。成熟幼虫が石垣の間や畑まで上ると蛹化する場所があるだけにゲンジボタルが飛んでいるのであろう。  
   左の写真はもう少し先に進んだ所で十数年前からずっとゲンジボタルが光っているところを観察してきたところである。流速22.8m/Sで1uあたり38個のカワニナがいた。
 住吉用水路は池からの水であることから,人家の生活排水がなくてもカワニナがいる所とずいぶん離れた所では生活排水が流れ込むことでカワニナが生息できていた。対照的な様相が観察できた。

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