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木や竹は土手を守っているのだ。流速23cm/Sで水が土手を削ることもない。何百年もこうして流れ続けているのであろう。
 さらに森の中を進むと,山側は凹凸になっている。トンネルから出た水はまだまだ田圃の方へと流
れている。流速は18.5cm/Sと緩やかである。まだ小魚を時折見かけるぐらいでカワニナはいない。
 少し行って,やっと田圃に出た。十字路のそばに作られている水車が見えている。(下の写真)このあたりからカワニナが見つかり始めた。水深95cm,水路幅150cm,流速110cm/Sで速くなっている。何故速くなったかは分からない。ざっと見ただけであるが8個/1uであった。トンネルのそばには少ない。
水路幅130cm,水深70cm,流速43cm/Sでカワニナにとってちょうどいい流れなのであろう。田圃側はセメントで工事してあったが,反対側は昔のままである。
 左の写真のような竹や草の根本の土にカワニナが固まっている。
   ここの道にはバス停があり,「神掛入口」とあった。写真の右は岩川で,真っ直ぐ行くと鹿児島へ通じる県道に出る。手前に行くと輝北町である。水路幅175cmで水深65cm,流速43cmで右岸1mに38個,左岸1mに46個のカワニナを数えることができた。たくさんいることがわかる。
 ←右の写真のように途中までは両岸ともセメントで工事をされているが,途中から昔ながらの石垣であった。ぐるりとまわっているが,下の写真のようになっていて,一方は田圃,一方は高台にある人家まで草藪が続いているので,幼虫が蛹になるため上陸する条件はいい。道路からも乱舞するのが見えるし,集団明滅もはっきりと観賞できる。
 
 これから先は少し暗渠になっている。道路工事が行なわれたとき暗渠にされたのであろうが,少し残念な思いがした。